薪ストーブと温暖化

今日は少し真面目な話をします


化石燃料を燃焼させると、空気中に二酸化炭素を放出する見返りとして、大きなエネルギーを得ることができます。



問題は、地中から掘り出された、化石燃料中に含まれていた炭素、CO2として大気中に放出してしまった炭素を、再度固定し、物質中に閉じこめる有効な技術を、実は人類は持ち合わせていないということです。つまり化石燃料の使用は、そのまま一方的なCO2の増加を招きます。



そして残念ながら、ハイブリッドカーに代表される現在のエコ技術は、できるだけCO2の排出を少なくする技術であって、空気中のCO2を吸収する技術ではありません。



その点、自然は人間よりはるかに有能で、こうしている間も広大な海面は、着々とCO2を吸収してくれていますし、人間が自然の力を借りることで、誰でも簡単確実にCO2の削減に貢献できる方法があります。







それは、植物を育てることです。

植物は光合成により、CO2を体内に取り込みます。1トンの木には、500kgくらい炭素が閉じこめられています。

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それでは、薪ストーブはせっかく植物が蓄えた炭素を、燃やしてCO2にしてしまうのだから、石油と同じじゃないか、と思えるかもしれません。


しかし、地球が2億年もかかって作った石油を人間がもう一度地中に戻すことはできませんが、木は手入れしてあげればすくすくと育ち、たちまち元の大きさに戻ります。即ち、CO2を何度でも吸収し、何度でも固定してくれます。





薪の材料となる広葉樹は、切株から芽を出して、たちまち再生していきます。
これを萌芽更新といいますが、伐ってから30年くらいまでがもっとも成長の割合が高い、つまり炭素を固定する効率が高いのです。

この力を利用し、人間が放出した炭素をもう一度森に吸収してもらう、そして出ていったものと返ってきたものを同じ量にして循環させる、この仕組みのことを「カーボンニュートラル」と言います。

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暖かいストーブ、よく燃える薪が、実はこれ以上大気中のCO2を増やさない、理想的な暖房なのです。薪ストーブの普及で森の手入れが広範囲に進めば、排出されるCO2より多くのCO2が森に吸収される、「カーボンポジティブ」の実現も夢ではありません。







長々と少し難しい話になってしまいましたが、

地球の温暖化について少しでも考えるきっかけになってくれたら嬉しいです